超音波治療機
超音波とは人間の可聴範囲を超えた高周波(20kHz以上)であり、医療においては診断と治療の両面で積極的に使用されています。
この超音波をリハビリテーション分野で用いられるのが超音波治療器であり、一般外傷や運動器系の急性期及び慢性期の痛み、またスポーツ障害など様々な障害で幅広く活用されています。
また周波数を変えることにより、2~3cmの浅部から6~9cmの深部まで十分な効果を得ることができます。
超音波療法の作用
超音波の生理的な作用は、温熱効果と非温熱効果(機械的効果)に分けられます。
温熱効果
組織の伸展性を高める
血流の改善を行い、循環不全による疼痛緩和を行う
筋紡錘の緊張をなくし、筋スパズム(肩こりなど)の改善を行う
骨格筋の収縮機能を改善する、などがあげられます
非温熱効果(機械的効果)
微細振動による細胞膜の透過性や活性度を改善させ、炎症の治癒を高める (マイクロマッサージ効果)
細胞間隙の組織液の運動を活発にして浮腫を軽減させる (キャビテーション効果)